ゲームファンの皆さん、こんにちは!今回は、次世代ゲーム機として大きな期待を集める「Nintendo Switch 2」に関する衝撃的な情報をお届けします。なんと、フリマアプリを通じてCEL氏が入手したというSwitch 2のマザーボードの詳細な解説動画が公開されたのです!この記事では、その貴重な情報をもとに、Switch 2のスペックや予想される驚異的なパフォーマンスについて、詳しく解説していきます。まるで技術解説を聞いているかのように、一つ一つ紐解いていきましょう。
左がNintendoSwitch1の第1リリースの20nmと真ん中がOLED版IC(16nm)そして右が最新のNintendoSwitch2のICだとのこと。


Switch 2のマザーボード:初代からの進化
動画冒頭でまず目を引くのは、Switch 2のマザーボードのサイズです[01:45]。初代Nintendo Switchと比較して、明らかに大型化しているとのこと。これは、より高性能なチップや追加のコンポーネントを搭載するためのスペースを確保するためと考えられます。ゲーム機の性能向上には、より多くの電力を効率的に供給し、熱を適切に管理するための基盤となるマザーボードの設計が非常に重要になります。
そして、その心臓部には、噂されていた通りNVIDIA製のカスタムSoC(System-on-a-Chip)、「T239」をはじめとする主要なコンポーネントが確認されています[02:08]。SoCとは、CPUやGPU、メモリコントローラーなど、ゲーム機の処理に必要な多くの機能を1つのチップに統合したものです。高性能なSoCの搭載は、Switch 2が前世代機から大幅な進化を遂げることを予感させます。
注目のSoC「T239」:RTX 30シリーズの技術を搭載
Switch 2の性能を語る上で最も重要な要素の一つが、この「T239」です。動画での解説によると、T239はなんと8コアのA78C CPUと、NVIDIAの最新グラフィックアーキテクチャであるAmpereを採用したGPUを搭載しているとのこと[06:00,(http://www.youtube.com/watch?v=kXX9n62N72s&t=431)]!Ampereアーキテクチャは、PC向けの高性能グラフィックカードであるGeForce RTX 30シリーズにも採用されている、非常に強力な技術です。これが携帯ゲーム機に搭載されるというのは、まさに驚異的と言えるでしょう。なぜならRTX3000シリーズの3050RTXでもTDP80Wの消費電力があり、これを抑えて携帯ゲーム機にするのは難易度が高いと言わざるを得ない。
ちなみに「Ampere(アンペア)」とは、NVIDIA(エヌビディア)が開発したGPU(Graphics Processing Unit:グラフィック処理ユニット)のマイクロアーキテクチャの名称です。2020年に発表され、それまでのTuring(チューリング)アーキテクチャの後継となる世代です。
このAmpereアーキテクチャは、特に以下の点で大きな進化を遂げました。
主な特徴:
- 高性能化: 前世代と比較して、グラフィックス処理能力、特にレイトレーシングやAI(人工知能)関連の処理性能が大幅に向上しています。
- 電力効率の向上: より少ない電力で高いパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。
- 新しいCUDAコアとTensorコア:
- CUDAコア: GPUの並列処理を行う基本的なコアユニットが改良され、FP32(単精度浮動小数点)の処理能力が向上しています。
- Tensorコア: AIの深層学習(ディープラーニング)に特化した演算ユニットが第3世代に進化し、行列演算の処理速度が向上しています。これにより、NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)などのAIを活用した技術の性能が向上しています。
- 第2世代RTコア: レイトレーシング(光線の追跡)処理に特化したRTコアが第2世代となり、よりリアルで美しい映像表現が可能になっています。
- 高速なメモリインターフェース: GDDR6Xなどの高速なグラフィックメモリに対応し、データ転送速度が向上しています。
- マルチインスタンスGPU (MIG): データセンター向けのGPUでは、1つのGPUを複数の独立したGPUインスタンスに分割して利用できるMIG技術が導入され、リソースの効率的な活用が可能になっています。
Nintendo Switch 2におけるAmpere:
動画で言及されているように、Nintendo Switch 2のSoC「T239」のGPUにAmpereアーキテクチャが採用されていることは、Switch 2が前世代機から大幅なグラフィック性能の向上を遂げることを示唆しています。RTX 30シリーズにも採用されているこのアーキテクチャにより、より高度なグラフィック表現や、AIを活用した新しいゲーム体験が期待されますね。
さらに、このGPUは1536個ものCUDAコアを備えているとされています[08:28]。CUDAコアは、GPUが並列処理を行う際の基本的な単位であり、その数が多いほど複雑なグラフィック処理を高速に行うことができます。また、T239の製造プロセスは、Samsungの8nm(ナノメートル)プロセスが採用されているとのこと。微細なプロセスルールを採用することで、チップの電力効率と性能を向上させることが期待できます。
Switch 2のパフォーマンス予測:据え置き機並みのグラフィック性能
これらのスペックから、Switch 2のパフォーマンスは一体どれほどのものになるのでしょうか?動画内では、T239の性能に基づいて、驚くべき予測が示されています。なんと、ドックモード時(TVモード)ではGeForce GTX 1050 Ti相当、そして携帯モード時ではGTX 750 Ti相当のグラフィック性能を発揮する可能性があるというのです[13:45]
なるほどね!つまり・・・
GeForce RTX 3050 同製造プロセス同構造 | GeForce GTX 1050 Ti 据置時性能相当 | GeForce GTX 750 Ti 携帯機時性能相当 | |
---|---|---|---|
ベンチマーク | 10273 スコア | 6334 スコア | 3902 スコア |
Bus Interface | PCIe 4.0 x8 | PCI-E 3.0 x16 | PCIe 3.0 x16 |
Max Memory Size | 6144 MB | 4096 MB | 4096 MB |
Core Clock(s) | 1237 MHz | 1290 MHz | 1020 MHz |
Memory Clock(s) | 1750 MHz | 1752 MHz | 1350 MHz |
DirectX | 12_2 | 12.0 | 12.0 |
OpenGL | 4.6 | 4.5 | 4.5 |
Max TDP | 80 W | 75 W | 60 W |
製造プロセスサイズ | 8nm | 16nm FinFET | 28nm |
NintendoSwitch2の秘密とは
■最先端から2世帯遅れのモデル末期の製造ライン(8nm)で生産してコストを抑える
■1世代前の最新構造で最新映像技術に対応させる
■8nmを採用しながら、28nm製造プロセス時の性能に抑えて消費電力を抑える
■携帯機時は解像度を犠牲にして、CUDAコアをシェーダーパスに回す
■高速ストレージを採用して、GDDRへの転送負荷を減らし、メモリーコストを抑える
などの工夫をしていると言えますね。
これらのグラフィックカードは、少し前の世代のPCゲームでは十分に高性能を発揮していたものです。これが携帯ゲーム機で実現するとすれば、これまで以上に高画質で没入感のあるゲーム体験が、場所を選ばずに楽しめるようになるでしょう。
一方で、CPUパフォーマンスに関しては、Steam Deckと比較してやや劣る可能性も指摘されています[21:13]。Steam Deckも高性能な携帯ゲーム機として知られていますが、Switch 2はGPUに重点を置いた設計になっているのかもしれません。
実際のゲームでのパフォーマンス予測:期待と課題
それでは、実際に人気のあるゲームタイトルで、Switch 2はどれくらいのパフォーマンスを発揮できるのでしょうか?動画では、PC版のゲームをSwitch 2のスペックに合わせて調整し、動作をシミュレーションしています。ここら辺は動画を見てほしいんですが・・・
- Cyberpunk 2077: 高いグラフィック性能が求められるこのタイトルですが、ドックモードで1080p/30fps、携帯モードで720p/30fpsでの動作が予測されています[15:30]。これは、現行のSwitchでは考えられないほどの高画質・高フレームレートです。
- Black Myth: Wukong: 中国発の期待の大型アクションRPGですが、こちらはさらに高いスペックを要求します。動画では、ドックモードで1080p/30fpsでの動作の可能性が示唆されているものの、携帯モードでの動作は厳しいと予測されています[18:16]。
- Monster Hunter Wilds: 最新のモンスターハンターシリーズの新作ですが、残念ながらSwitch 2では動作しないという厳しい予測がされています[19:09]。これは、ゲームの要求スペックがSwitch 2の性能を大きく上回っている可能性を示唆しています。
これらのシミュレーション結果はあくまで予測であり、実際のゲームでの動作は最適化によって大きく変わる可能性があります。しかし、Switch 2がこれまで以上にパワフルなゲーム体験を提供できる可能性は十分に感じられます。
ゲーム開発者の腕の見せ所:CPUパフォーマンスの最適化
動画の最後では、Switch 2のCPUパフォーマンスを最大限に引き出すためには、ゲーム開発者による最適化が非常に重要であると強調されています[23:41]。ハードウェアの性能を最大限に活かすためには、ゲームエンジンやプログラムの効率化、マルチコアCPUの活用など、高度な技術とノウハウが求められます。
任天堂をはじめとするゲーム開発各社が、Switch 2の性能をどのように引き出し、どのような新しいゲーム体験を提供してくれるのか、今から非常に楽しみです。
まとめ
要はPS5もそうですが、デスクトップのグラボと違って、Linux系のOSでカスタムしたVulkanであれば、同じハードウェアスペックでもフレームレートを2割ほど上げることもできるようで、実際30fps下回り場合でも調整で35fpsを安定して出せばNintendoSwitch2ゲームとしてリリースは全然できるはずですね。グラフィック処理をカットしょうと思えば今のゲームエンジンはどんどん適用できるので、理論上リッチな見た目は実現できなくともNintendoSwitch2にはPS5のゲームやSteamのゲームも移植できなくはないと思われる。
今回の解説が、皆さんのSwitch 2への期待感をさらに高める一助となれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
最後に各コンソールの性能比較:
コンソール | 相当するPC GPU (推定) | Passmark G3D (推定) | 消費電力 (推定) | PS3比 (Passmark) |
---|---|---|---|---|
PS3 | NVIDIA GeForce 7900 GT/AMD Radeon HD 2900 XT | 約 500 – 800 | 約 75 – 165 W | 1.0 倍 |
PS4 | AMD Radeon HD 7870 | 約 3,000 – 3,500 | 約 100 – 150 W | 約 4.6 – 5.4 倍 |
PS5 | AMD Radeon RX 6700 XT 相当 (カスタム) | 約 18,000 – 20,000 | 約 200 W | 約 27.7 – 30.8 倍 |
Xbox Series S | AMD Radeon RX 5500 XT 相当 (カスタム) | 約 10,000 – 12,000 | 約 100 W | 約 15.4 – 18.5 倍 |
Nintendo Switch (1) | NVIDIA GeForce MX150 相当 (カスタム Tegra X1) | 約 1,800 – 2,200 | 約 15 W | 約 2.8 – 3.4 倍 |
Nintendo Switch 2 (予測) | NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti 相当 (T239 予測) | 約 6,000 – 7,000 | 約15-20W? | 約 9.2 – 10.8 倍 |
いいですね。PS3の10倍の性能、PS4の2倍の性能・・・時代を感じさせますね。